職種紹介
Interview11
校正
国内トップレベルの
温度校正技術を持つ
チノーの一員として
誇りを持って取り組みたい
久喜事業所 標準技術部
2018年4月入社
T.Y
Profile
学生時代は応用物理学の研究に打ち込む。入社後より一貫して校正業務に取り組む。多岐にわたる校正サービスの中でも、特に温度計と湿度計をメインに担当。AI活用プロジェクトに参加して新たな可能性を模索する。
産業界に不可欠な
計測機器の健康診断を担う
不透明なこの時代でも、安定して必要とされる技術はなにか。そう考えたとき、あらゆる産業と密接に関わる温度計測の仕事が可能性に満ちたものに感じられました。しかもチノーは業界でもトップクラス、大学の先輩も多く活躍しています。その期待値と信頼性の高さが入社を決める後押しとなりました。
私が所属している標準技術部は「校正」という業務を専門としている部署です。校正とは、いわば測定機器の健康診断。お客様の使用している温度計や湿度計の示す測定値が、国家標準・国際標準とどれだけ差があるのか確認する作業です。測定値が信頼できない機器を使っていては、製品の品質を保つことができません。私たちの校正業務が、間接的にお客様の製品の信頼性を支えているのです。
高い期待に応えるために
正確性とスケジュール管理に努める
校正業務の中でも初めは温度センサの定点校正を担当しました。私が担当している定点校正における「定点」というのは、1990年国際温度目盛(ITS-90)によって物質の相転移点で定義された特定の温度を指し、例えば亜鉛の凝固点なら419.527℃ですし、銀の凝固点なら961.78℃です。そうした温度を再現して、お客様からお預かりした測定機器の精度を検査します。ひとつの温度計でもいろいろな温度で使用することが想定されるため、条件ごとに5つも6つも装置を使用して作業を進めます。複雑なものでは一カ月ほど時間をかけて校正する場合もあり、しかも複数の校正業務を並行して進めるわけですから、新人当時の私にとってはスケジュール管理が大変でした。
産業を支える校正の仕事では、正確な測定と短納期対応が求められます。ですがその高い期待に応えることができたときは、とてもやりがいを感じます。最近では放射温度計や湿度温度計の校正も任せてもらうようになり、やれることが増えてきた面白さを実感しています。
時代に呼応した校正のスタイルを
柔軟な視点で模索していく
当社ではAIなど最新デジタルテクノロジーを活用するため、ワーキングチームを組んで検討を進めているところです。例えば私たちの校正業務でいえば、現在は手動で装置に測定機器をセッティングしていますが、夜間など人出がないときは校正が止まってしまいます。そこで測定機器ごとにセッティング方法をAIに機械学習させ、ロボットの活用によりセッティングを自動化できたなら、納期の短縮が見込めるのではないでしょうか。これからも中長期的な視点に立って、さまざまなアイデアを出せればと思います。
まだ実感の薄い部分もありますが、自分の校正した測定機器がさまざまな業界に使用され、お客様の事業に貢献できていると思うと誇らしく思います。私も国家標準の校正技術を持つチノーの一員として、今後も能力を磨いていきたいと思います。
主な1日のスケジュール
- 08:30
- 出社、スケジュールやメールの確認後、
校正の準備
- 10:00
- 校正、校正書類作成
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 校正、校正書類作成、出荷検査
- 16:15
- 翌日の校正準備、校正品の片づけ、
着荷品の確認
- 17:15
- 退社
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